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おっと、自己紹介が遅れたな。
俺は東鳥飛鳥。
今年から、いや今日から桜木高校に通うことになったどこにでもいる普通の、ごく普通の人間だ。
桜木高校は俺の家から徒歩20分という所にあり、いうなれば中の上くらいの学校で、馬鹿な俺でも少し勉強するだけで入れてしまう学校だ。
千鶴の奴は頭はいいからもう少し上の学校を狙えたはずなのに、金魚のフンのごとく俺についてきやがった。
本人は近いからって言っていたが、なんだかなぁ……。
あいつあれで人見知りな所があるからな。
なんてこと考えてるうちに、リビングに着いたようだ。
千鶴はすでに椅子に座っていた。
テーブルの上には母さんが作った料理が並べられている。
どうやら俺を待っていたようだ。
「わりぃな…」
「いいよ。それより席ついて。
早く食べましょ」
千鶴の家は両親共働きで朝が早いらしく、朝食はいつも家で食べている。
「いただきます」
「ます」
朝食を食べ終えると、身支度をととのえて家を出た。
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