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───Side智樹───────
昼休みも終わり、午後の授業
ダルいからサボり☆
貴裕も無理矢理つきあわせている
無理矢理って言ってもサボろうと言ったらうれしそうに……それこそ犬みたいに喜んでいた
可愛いじゃねーか!!
二人で屋上に行くと、先に誰かがいた
つーか、見るからに不良だ
そう思ったら俺の前に貴裕がたった
「貴裕……?」
こんぐらいのやつらから守られるほど俺は弱くない
でも、貴裕もチームの奴らもみんな過保護なんだよなぁ
やっぱり智ちゃん愛されてる☆
「あ゙ぁ?誰だてめーら」
「てめーらには関係ないだろ?どけよ」
睨みながら貴裕が冷たい声を発する
「俺たちが最初にここに来たんだぜ!?お前が場所を変えろ!!」
「ふざけんな!!」
俺は不良と貴裕のケンカを眺める
つまらない……
軽く貴裕の袖を引っ張りこっちを向かせる
「どうした?」
「別にここじゃなくてもいいだろ?移動しようぜ」
俺の言葉に納得できないのか、眉間に皺をよせたがしぶしぶ頷く
「んぁ?お前、杉田智樹か?」
不良の一人が話し掛けてきた
「………あぁ」
「智樹、相手にしなくていいよ………行こうぜ」
「おいおい、待てよ。お前だけならここに残ってもいいぜ?」
「は?」
思わず間抜けな声を出しちゃったぜ
つーか、何を言ってんだ?
俺は貴裕と来たんだから俺だけ残るのはおかしいだろ
「な?いいだろ?」
てか、気持ち悪いんだけど……
何が?って聞かれたら困るけど……視線がなんとなく親父に似ている
つまり、変態☆
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