1328人が本棚に入れています
本棚に追加
「仁美先生にも困ったもんだ…」
歩きながら、また呟いている俺がここにいる。
「ふぁぁ、眠い…。また寝るか」
家の前に立ち、玄関のドアを開ける。
「ただいま~」
誰もいないが、言ってしまう。
「お帰り~」
ん?
家には俺一人だけ。普通返事はない。
まさか、泥棒!?でも、泥棒が返事はしないよな。
靴を脱ぎ、おそるおそるリビングへと向かう。
「誰だ!?」
「久々に親友に会うのに、『誰だ!?』はないよな~」
「親友?」
「俺だよ、潤だよ」
「潤なら一人間に合ってる」
「それが俺だよ!」
なるほど。今、俺の家には潤がいるのか。納得、納得。
最初のコメントを投稿しよう!