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チュンチュン
太陽の光が部屋に射し込む。
俺は体を起こし、ベッドから降りた。
「また、あの夢か…」
俺の名は有村拓斗。普通の高二だ(自称)。今日は、始業式。時間的には少し余裕がある。
「拓斗~、ご飯できたよ~」
「今行く~」
俺は手早く制服に着替えて一階へと降りる。
因みに、制服は来栖学園(クルスガクエン)のもので、藍色のブレザーだ。
「拓斗、ごめんね。母さん、もう行くから」
「行ってらっしゃい」
俺の両親は海外で働いている。そのため、俺は独り暮らし。母さんは時々帰ってくるけど、父さんは1年に2、3回帰ってくればいい方だ。
「おっと、あんまりのんびりしていられないな」
俺は朝食を食べ、髪を軽く整えて、鞄に必要なものをいれて家を出た。
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