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外に出ると、空には雲一つなく、快晴だった。
「始業式サボって、屋上で寝てようかな」
俺はそんなことを呟きながら、学園へと歩いていった。
しばらく歩くと、少し生徒の数が増えてくる。
俺の通う来栖学園はそれなりに頭のいい私立の学校である。
校門が見えてきた。
「げっ……田倉先生がいるよ…」
田倉仁美。一年の時の担任。どうやら、俺が中学生の時に先生を助けたらしく、それ以来、なにかと俺にくっついてくる。
一年の時は酷かった。授業中にも関わらず、抱きついてきて、その後の休み時間には男子に追いかけられる始末。
まったく、たまたったもんじゃないよな…。
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