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自分のクラスを確認してから、教室に向かった。
来栖学園は一学年5クラス編成でA~Eまである。
俺はB組な。
ガラガラ
教室の扉を開けると一瞬中にいた生徒がこちらを向くが、すぐに友人たちとの会話に戻る。
自分の席について、ポケットから鍵を取り出す。
そして、教室を出て、ある所へと向かう。
「う~ん、ここはいつきてもいいね。誰にも見つからないし」
ある所とは、学園の屋上。俺はここで寝るのが一番好きだ。ここで寝るために、学校に来てるようなもんだし。
えっ、鍵は何かって?
鍵は屋上の扉の鍵。ホントは入っちゃいけないんだけど一年の時に仁美先生に頼んだら次の日には鍵をくれた。
だから、俺はここに自由に出入りができるってわけ。
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