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おれは、ベンチに仰向けに寝転がり眠った。
今思ったんだけど、誰も来ないのにベンチって必要なのかな?
まぁ、どうでもいいや。
キーンコーンカーンコーン
「…………ん~、今何時だろ…」
俺は携帯を取り出し、ディスプレイを見ると、11時42分。
「やべっ、寝すぎた。まぁ、いっか」
俺は鍵を閉めて、教室に向かう。
案の定、始業式は終わっており、半数の生徒が帰宅していた。
「えっと、カバン、カバン…」
俺はカバンを取り、すぐに家に帰ろうとした。
「ん?」
帰れなかった。
誰かが俺の腕を掴んでいるのだ。
俺は後ろを向き、腕を掴んでいる人の正体を確認する。
「仁美先生、何ですか?」
このやり取り、一日に何回やればいいんだろ?
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