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翌日、その日の天気は快晴だった。
「嵐の後の静けさ」とは、このようなものだろう。
物が散乱する港を歩く青木。
偶然、釣りをしている日野 恵(ひの めぐみ)を見かけた。
「恵くん。今日も釣り?」
青木が訊くが、恵は答えない。
「……ねぇ」
何も答えない恵。
『相変わらず取っ付きにくい性格だな。洋子と同じく』
青木はそう思った。
青木の心を読み取ったのか、恵はようやく口を開く。
「日課……」
「……そ、そう」
『やはり取っ付きにくいな……』と思いながら家に帰る青木。
もうじき学校に行かないといけないからだ。
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