Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

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鞄を背負い、山奥の小中学校に向かう青木。 一、媛、洋子、そして朝出会った恵も同じく、山奥の学校へ向かう。 「よう、貧乏野郎!」 「昨日天気すごかったね。連絡届いて良かったよ」 「あけまして、かんばんわ……」 「あ、おはよう」 返事をする青木。 登っていると、港、海岸、民家が見えてくる。 それほど高いところに学校は建っている。 「……ん」 ふと港を見ていたら、人物らしき影を見つけた。 「……あれ?」 その人物を見て、青木は足を止めた。 「見覚えある?」 そう思ったが、遠い距離で特徴をとらえられるはずがない。
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