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しかし、何故か「見覚えがある」と思ってしまう。
理由はただ何となくかもしれない。
ただ、見覚えがあるのだ。
「……ぉぃ……ぉーぃ」
海岸を見つめている青木が気になって、思わず一が声をかけた。
「青木? 大丈夫か? 青木?」
「……ん?」
一に呼ばれていることにようやく気づいた青木。
「もうじき学校が始まるぞ。いいのか?」
「ああ、そうだった」
焦りながら坂を上る青木と一。
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