Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

8/26
前へ
/321ページ
次へ
しかし、何故か「見覚えがある」と思ってしまう。 理由はただ何となくかもしれない。 ただ、見覚えがあるのだ。 「……ぉぃ……ぉーぃ」 海岸を見つめている青木が気になって、思わず一が声をかけた。 「青木? 大丈夫か? 青木?」 「……ん?」 一に呼ばれていることにようやく気づいた青木。 「もうじき学校が始まるぞ。いいのか?」 「ああ、そうだった」 焦りながら坂を上る青木と一。
/321ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加