Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

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久しぶりに出会った。 五年の歳月が過ぎたと思う。 青木はあのときと変わらず、同じ方法でつばめを励ました。 青木は泣き出しそうだった。 もう出会えないと思っていたからだ。 泣きながら、つばめは青木を見て、話す。 「助けて」 それを聞いた青木は何が何なのかわからなかった。 つばめは流した涙を拭い、海を見る。 手を広げ、呪文のような文章を唱える。 「↑→←→・×↑←↑・↑→←→・↓←←←」 青木にはそれが理解できなかった。 その時、海に異変が起きた。 何かが現れ始めてくる。
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