Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

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意識が遠ざかる。 気持ちが楽になる。 不思議な感覚だった。 死んだ気持ちとはこんな感じなんだな。 青木はそう思った。 そして何かしらの感覚を得た。 気が付いたら、青木は謎の空間にいた。 それは機械と肉塊が入り混じった異様な空間だった。 そこに居るだけでも気味悪い。 ‐アナタは今、インタフェースの中にいるのよ‐ つばめの声がエコーで響く。 「これが……インタフェース……! そ、そういえばつばめ! 君は!?」 問い掛ける青木だが、つばめはまだ語り続ける。 ‐説明したとおり、インタフェースは自分の意志で動く。頑張って‐ 「ま、まず君はどこに……!」 ‐私は指揮をしているの。だから私はあなたを見守るしかできない‐ 「だ、だから君は……」 青木がつばめに問い掛けたその時だった。 大きな爆発音が青木と同化したインタフェース近くで発生する。
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