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意識が遠ざかる。
気持ちが楽になる。
不思議な感覚だった。
死んだ気持ちとはこんな感じなんだな。
青木はそう思った。
そして何かしらの感覚を得た。
気が付いたら、青木は謎の空間にいた。
それは機械と肉塊が入り混じった異様な空間だった。
そこに居るだけでも気味悪い。
‐アナタは今、インタフェースの中にいるのよ‐
つばめの声がエコーで響く。
「これが……インタフェース……! そ、そういえばつばめ! 君は!?」
問い掛ける青木だが、つばめはまだ語り続ける。
‐説明したとおり、インタフェースは自分の意志で動く。頑張って‐
「ま、まず君はどこに……!」
‐私は指揮をしているの。だから私はあなたを見守るしかできない‐
「だ、だから君は……」
青木がつばめに問い掛けたその時だった。
大きな爆発音が青木と同化したインタフェース近くで発生する。
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