Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

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呪文が唱え終わると突然、目の先が白い光に包まれた。 そして、「お疲れ様」と声をかけるつばめの姿と顔のわからない女性の姿。 「い、今、光が……」 辺りを見渡す。 「インタフェースは生き物なのよ。兵器であって生物」 「兵器で……生き物……」 青木は驚いた。 「そう。それに、しばらく同化していたら意識が取られて、二度と戻って来れない事があるのよ」 「え……な、なぜ、それを伝えなかったの……?」 冷や汗を流し、つばめに訴える青木。 「そんなこと言ったら、逃げ出すじゃない」 「そりゃあ逃げるよ。あんな大きなモノが数多くいりゃ……」 思わず、愚痴を言ってしまう。
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