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「戦争に人の心は要らないわ」
今までの暖かい話し方とは一変した冷めた話し方。
「人の命は星の数ほど余分にあるから」
それを訊いて、青木は彼女を疑った。
いや、もしかしたら彼女ではない。
別の人かもしれない。
そう思い、訊ねる。
「本当に、つばめか?」
つばめは氷のような表情で答えた。
「当たり前じゃない」
それを訊いた青木は、驚きを隠しきれなかった。
「……」
驚きで、まともに喋れない。
さらには、膝を床についてしまう。
「じゃあ、処理よろしく。アイシャ」
膝つく青木の隣で棒立ちだった女性、アイシャはやっと返事をする。
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