Ⅰ. 荒波が知らせた出会い

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その場を立ち去るつばめ。 残されたアイシャと青木。 落ち込む青木にアイシャが声をかける。 「大丈夫だ。彼女は心の傷を負っているだけだ」 「……傷を……負っているだけ……?」 青木はアイシャを見上げる。 「彼女の両親は、戦争に巻き込まれて死んだんだ」 「……戦争!? ど、どうゆうことですか!?」 力なく立ち上がる青木。 あのニュースの事が頭に過ぎったからだ。 「彼女が住んでいた地域で、お前が戦っていた軍隊がミサイルを落とし、大規模な排除を行った。その時につばめの両親は彼女をかばい、命を失った」 「……」 何も言えない青木。 「そのつばめを、私たちは回収した。彼女は両親の失った影響か、冷たい性格になった」 アイシャの説明を聞いた青木は、何も言えなかった。
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