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その場を立ち去るつばめ。
残されたアイシャと青木。
落ち込む青木にアイシャが声をかける。
「大丈夫だ。彼女は心の傷を負っているだけだ」
「……傷を……負っているだけ……?」
青木はアイシャを見上げる。
「彼女の両親は、戦争に巻き込まれて死んだんだ」
「……戦争!? ど、どうゆうことですか!?」
力なく立ち上がる青木。
あのニュースの事が頭に過ぎったからだ。
「彼女が住んでいた地域で、お前が戦っていた軍隊がミサイルを落とし、大規模な排除を行った。その時につばめの両親は彼女をかばい、命を失った」
「……」
何も言えない青木。
「そのつばめを、私たちは回収した。彼女は両親の失った影響か、冷たい性格になった」
アイシャの説明を聞いた青木は、何も言えなかった。
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