Ⅱ. 戦いの火は燃えてゆく

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目の先には平然と戦闘機を撃ち堕とすカラフルなインタフェース。 戦闘機が爆発し、鉄くずが飛び散り、海に落ちる無情さ。 真紅のインタフェースが、大剣で戦闘機を一刀両断する戦争特有の姿。 そんな現実を目にしている青木は、信じられなかった。 ‐ゲームと思えば良いわ。さあ、早くその引き金を引きなさい‐ 脳をついて響くつばめの声。 少し気が狂いそうになるほどの波長がある。 気を抜かない限り、耐え抜ける事が唯一の救いかも知れない。 「君も戦争の被害者じゃないか!!」 青木は叫んだ。 アイシャから聞いた話を基にして、訴えた。 ‐それで……?‐ 驚くほどの冷めた返し。 しかし、詳しくは話してない。 しっかり話そう。
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