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食べ物を口にした後にはちゃんと口を拭いてから飲み物を飲む。それくらいのテーブルマナーは佐助も知っていた。
さて、これからどうしよう
そんなことを考えていると、小十郎が自分をまじまじと見ているのに気付き
「何?」
と言えば
「いや」
と小さく返事が来た
だが視線はこちら。
その視線がムズムズする
「そろそろ帰るか?」
「あ、そう..だね」
時間を見るとすでに十時を過ぎており、佐助は頷いた。
「着替えなきゃ」
「そのままでいい」
「え?」
何がいいのだろうか...
そのまま?
女装したまま家に帰らなきゃいけないのか!?
佐助はまた「え?」と呟いた
「俺が送って行ってやる」
うわ紳士的
そんなことを考えていると
「荷物、忘れ物ねえか?」
と尋ねられた
スクールバックと制服
「忘れ物ないよ」
「じゃあ行くか」
「...はい」
正直、女装で部屋から出るのは恥ずかしかった。
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