背伸び

2/7
前へ
/384ページ
次へ
暗闇でひっそりと 背中を丸めて、猫のように 気配を消して 今まで生きてきたんだ。 真田の旦那の命令を聞いて 実行して、闇に隠れる。 ヘラヘラ笑ってると よく言われていたのに 彼は 「何故笑わない」 そう言うのだ。 「忍は皆そうなのか?」 「本当の顔はないのか?」 と。 正直、グサリと来た。 そんなこと言われたのは 初めてだ。  
/384ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加