背伸び

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「何で俺の気配がわかるわけ?  消してんのに」 「お前の気配は特別だ  俺しかわからんだろうがな」 「気配が完全に消えてない?」 「いや、それはないだろう  現に政宗様はテメェの気配に  全く気づいていない」 佐助は苛つきのあまり その場を立ち去った。 お前の気配は特別 佐助は頭の中でその言葉を 無意識に繰り返していた。 そして、小十郎に 見つからない為の策を 練っていた。 「佐助。奥州に  行ってはくれぬか?」 「いいですよ~  どんなご用件で?」 「今度手合わせを  願いとお御座ってな。  文を渡してきてほしいのだ」 「了解しました」 久しぶりの奥州 これは今まで練った策を試す いい機会だ。 佐助は文を手に持ち 奥州に飛んだ  
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