背伸び

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そしていつもの 片倉小十郎の部屋の屋根裏 部屋を覗けば筆を走らせている いつもならこの時点で 俺に気付いているはずなのに 小十郎は全く気付かない 何故? 今は気配を 全く消していないのだ いつもの佐助 それなのに 小十郎は気づく素振りすら 見せないのだ。 「今日も来てねぇのか」 小十郎は独り言のように 呟いた 誰の話だろうか 小十郎はそのまま黙り 筆を走らせる。 佐助はその様子を ただ見ているだけ 見つけてもらえないのかなぁ  
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