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泣きながら
何度も謝ってくる彩
何で俺は彩を手放して
しまったんだろ…？
そしたらこんなことには
ならなかったのに…
涼「謝るなよ｡それが今の気持ちだろ？まだ時間あるだろ」
彩「うん…」
泣いてる彩の頭を撫でて
微笑んだ｡
彩は迷ってる｡
一体どっちを選ぶんだろ？
不安が渦巻くなか
俺は彩を見つめていた｡
少しでも多くの時間
彩を見ていたかったから
もし彩が優を選んだら
彩に近づけない
その覚悟なら…
嫌なほどできていた…｡
涼「優…優しいか？」
彩は無言で頷いた｡
彩を泣かせているのは
俺達なんだ｡
じゃあどっちかが引けば
彩は悲しまない？
涼「そっか…｡俺よりも優のが幸せにできるかもな彩を…」
彩「え…？」
涼「彩には幸せになってほしいしさ…だから優の方が…」
声が震えているのがわかる｡
引くなんてできないのに
かっこつけんな俺
だけど彩の泣く顔なんて
見たくないんだよ…
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