困惑

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―優side― さっきから彩の様子が おかしかった。 休憩してる時も 考え事をしている感じで… 今もそうだった。 入浴剤を持ったまま 固まっている彩がいる。 優「彩?今、何考えてる?」 彩「え…?」 固まっていた彩が 驚いて俺の顔を見てきた。 言いずらそうにして なかなか内容を話さない 涼のことだと 直感ですぐわかった。 優「涼か…?」 彩「…」 彩は黙って頷いた。 やっぱりな… 胸がズキズキと痛み出した。 自然に溜め息が出てきて 俺は雑貨屋を出た。 俺と一緒にいる時でさえ 彩は涼なんだ…。 悲しくてたまらない 彩「優ごめん…」 雑貨屋から彩が出てきて 俺に謝ってきた。 彩と一緒にいたかった。 悲しいけど仕方ない 惨めな男になりたくないしな 優「帰るぞ」 彩「え?」 優「今日、涼が学校を休んだ。彩は涼が心配なんだろ?」 彩「うん…」 優「今日は帰ろう」
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