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バスを待っている時に
彩と一切会話はなかった。
雨の音だけが響いて
気まずい空気が流れていた。
バスがきた時も
彩は二人乗りのとこに座って
俺が横に座ると思って
わざわざ奥に詰めたのに…
俺は一人用の椅子に座った。
彩がどんな顔をしていたか
わからない
だけど悲しんだ顔をしたに
違いないと思った。
バスが到着して
料金を支払って降りる。
さっきより風も強くなって
天気は最悪だった。
優「じゃあまた明日」
彩「ごめんね」
優「気をつけて行けよ」
彩「あたし…ごめん。ズルい女でごめん。優の優しさに甘えて、それなのに涼のことなんか考えてて優を傷つけてごめん」
泣き顔の彩を見たら
何だか俺も泣きそうになった。
雨が強くて
一旦、バスを待つ小屋の中に
彩と避難する。
人通りも少なく
空も雲のせいで暗かった。
優「ビシャビシャだな;」
二人で濡れてしまって
苦笑いする。
彩なんて下着が透けていて
目のやり場に困った。
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