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優「これ着てろ」
鞄から部活ジャ-ジを取って
彩に渡した。
彩は泣きながら受け取る。
優「そっち行っていい?」
彩「う…ん」
彩は泣きながら頷いた。
俺は彩の隣に腰を下ろす。
彩の濡れた髪を撫でる。
優「ズルいだなんて思ってないから安心しろ。俺こそ彩を困らせてごめん。今日も俺は彩と一緒にいられて楽しかった。」
彩は頷いて泣き続ける。
彩は優しいから
選ぶことが苦しんだよな?
涼を選んだら俺が悲しむ
俺を選んだら涼が悲しむ
優「彩…。自分の気持ちに素直になればいんだよ。好きな方を選んでいい。わかった?」
彩「あたし…。選べないよ…。だって両方大切だもん!!二人のこと同じくらい好きだもん…」
優「う-ん…。ちょっときつい言い方になるかもしんね-けど…彩が選ばない方が俺達は二人とも悲しむんだぜ?」
彩「二人とも…?」
優「そう。彩が決めた人なら何も文句言わない。きっと涼だってそうだよ。本気で彩が好きだから。彩が幸せになることを望むよ。だから大丈夫。素直になりな」
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