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涼「彩。拭けよ」
濡れている彩に
タオルを差し出した。
起き上がって
彩を触ると冷え切っている。
よく見るとこのジャ-ジは
優のものだった。
今まで優と一緒だったのか…
二人が言わなかったことが
今わかった。
彩「あたし…まだ涼のこと許したつもりないからね?」
よく見ると
彩の目が赤くなっている。
泣いてたのか…?
涼「昨日はごめんな」
彩「あたし…バスケ部マネやって本当よかった…。優に会えて本当によかった…。」
優の話しか…。
だけど俺は頷いた。
だって涙混じりの声で
彩が話してるから
涼「そうだな…」
彩「優は優しくて、頼れて、いつも助けてくれて、一途で、誰かと違ってあたしを傷つけない」
俺のことだと思ったけど
言い返せなかった。
だって事実を言われたから…
そうだよなと言いながら
彩の話しを聞く。
彩「だけど…いつも考えるのは涼のことばっかりだった。」
涼「え?」
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