出会いと決意と

7/9
63人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「きりーつ、きょーつけー、れい!」 「「「さよーならー」」」   サヤ「シーマ君!覚悟ぉ!って!?あれっ!?」   HR終了後、速攻でシーマの席に来たサヤだったが、ハリセンは虚しく空を切った。   キララ「ダメだよサヤちゃん!いきなり殴りかかっちゃ!…あれ?2人共いないね?」   2人は軽くパニックになっていた。HR終わりと、ほぼ同時に席を立って来たのに、既にシーマもジェノスも消えていたからだ。   生徒A「シーマとジェノならHR終わる瞬間に出てったぞ。」   サヤ「なんやて!?‥さてはジェノス君の仕業やな‥?」   生徒B「ジェノじゃなかったぞ。シーマが誘ってたぞ。えーっと…なんだっけ?」   生徒C「ストライクアーツだろ?'一緒にやらないか?'って。」   生徒B「そぉそぉ!あのシーマが、積極的かつ真剣にだもんな!」   生徒A「だよなぁ~。明日は雨でも降るかもな!」   生徒C「イヤ、雨じゃなくて'槍'だろ?」   A,B,C「あっははは~…っ!!」 3人に戦慄が走る   キララ「シーマ君をバカにしないで!!」 すごい剣幕でキララが吠えた。 目には若干の雫を溜めながら‥   生徒A「あ…イヤ‥スマン」 生徒B「べ,別にバカにした訳じゃ‥」 生徒C「悪かった!言い過ぎた。」   生徒A「それじゃ!‥血の雨が」 生徒B「‥降る前に…」 生徒C「退散!!サラバ!」   脱兎の如く逃げ出した生徒3人組。 普段怒らない人が怒ると、ムチャクチャ怖いモノで… 南無三   サヤ「キララちゃんて、シーマ君のコトとなると、別人みたいなるなぁ。」 意味深に笑うサヤ だが‥   キララ「にゃはは。シーマ君って誤解されやすいからね…」 キララの天然炸裂!   サヤ「ま,まぁ、あの顔で無口やからなぁ。ウチらでも何考えとるんか解らん時あるしなぁ‥現に今、解らんし…」   キララ「うん。本当はスゴく優しいのにね‥」   「…」 しばらくの沈黙‥   サヤ「しっかし、ストライクアーツかぁ…ますます解らへんな。」   キララ「‥また明日、聞いてみよ?」   サヤ「せやな~。また明日リベンジや!」 高々とハリセンを構えた。   キララ「リベンジって…」 苦笑いなキララであった。  
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!