63人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「きりーつ、きょーつけー、れい!」
「「「さよーならー」」」
サヤ「シーマ君!覚悟ぉ!って!?あれっ!?」
HR終了後、速攻でシーマの席に来たサヤだったが、ハリセンは虚しく空を切った。
キララ「ダメだよサヤちゃん!いきなり殴りかかっちゃ!…あれ?2人共いないね?」
2人は軽くパニックになっていた。HR終わりと、ほぼ同時に席を立って来たのに、既にシーマもジェノスも消えていたからだ。
生徒A「シーマとジェノならHR終わる瞬間に出てったぞ。」
サヤ「なんやて!?‥さてはジェノス君の仕業やな‥?」
生徒B「ジェノじゃなかったぞ。シーマが誘ってたぞ。えーっと…なんだっけ?」
生徒C「ストライクアーツだろ?'一緒にやらないか?'って。」
生徒B「そぉそぉ!あのシーマが、積極的かつ真剣にだもんな!」
生徒A「だよなぁ~。明日は雨でも降るかもな!」
生徒C「イヤ、雨じゃなくて'槍'だろ?」
A,B,C「あっははは~…っ!!」
3人に戦慄が走る
キララ「シーマ君をバカにしないで!!」
すごい剣幕でキララが吠えた。
目には若干の雫を溜めながら‥
生徒A「あ…イヤ‥スマン」
生徒B「べ,別にバカにした訳じゃ‥」
生徒C「悪かった!言い過ぎた。」
生徒A「それじゃ!‥血の雨が」
生徒B「‥降る前に…」
生徒C「退散!!サラバ!」
脱兎の如く逃げ出した生徒3人組。
普段怒らない人が怒ると、ムチャクチャ怖いモノで…
南無三
サヤ「キララちゃんて、シーマ君のコトとなると、別人みたいなるなぁ。」
意味深に笑うサヤ
だが‥
キララ「にゃはは。シーマ君って誤解されやすいからね…」
キララの天然炸裂!
サヤ「ま,まぁ、あの顔で無口やからなぁ。ウチらでも何考えとるんか解らん時あるしなぁ‥現に今、解らんし…」
キララ「うん。本当はスゴく優しいのにね‥」
「…」
しばらくの沈黙‥
サヤ「しっかし、ストライクアーツかぁ…ますます解らへんな。」
キララ「‥また明日、聞いてみよ?」
サヤ「せやな~。また明日リベンジや!」
高々とハリセンを構えた。
キララ「リベンジって…」
苦笑いなキララであった。
最初のコメントを投稿しよう!