0人が本棚に入れています
本棚に追加
対して、フードを被った人物は、フードを被っているせいで、顔をはっきり確認できなかったが、体格から言って、女と思われる。
服の上からでもはっきりと解るほどの、抜群のプロポーション。
世の中にはこんな人が存在するのかと、自然に思えるほどだった。
『ほほぅ、こんなところに来たから、てっきり男かと思ったら…。』
男はフードを被った女に背負っていた身の丈ほどの大きな剣を鞘から抜き、剣先を突き付けた。
『ケツのクセェただのガキかよ…』
男は少し残念な顔をしながら、大剣を持っているのかと疑いたくなるような速さで、フードを被った女に片手で切りかかった。
『悪いが、姉ちゃんを相手出来る歳では無いんでね…。速攻で終わらせて頂くよ』
男はそう言い放つと、切りかかった大剣を寸前で止めて、空いている方の手を女の腹に添えた。
『エクスプロード!』
ドォォォォォォォォォン!!!!!!!
男がそう言うと、添えていた手が光りだして、爆発を引き起こした。
辺りにもの凄い爆音と煙が立ち込める
『悪く思うなよ…。ここに来た姉ちゃんが悪い。』
そう言って、男は大剣を鞘に納めて、背中に背負い直した。
『ここは、王者の間。我はこの世界の神なり。』
男は、高らかに笑い出した。
『我を殺めるのは断じて不可能!神を殺めるなど、自ら死にに行くようなものだ!』
男は、煙が晴れて来たので、女の方を見た。
そこには無傷の女が、クスリと笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!