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知世Side
今日は珍しく
屋上で昼飯
心地良い風と
ポカポカと暖かい日差し
まぁぶっちゃけ言うと
紫外線はお肌の大敵…
早く教室に
帰りたいのが
本音なんだけど‥
今この屋上には
瑠樺さんとあたしの
2人しかいない
珍しく瑠樺さんが
あたしを誘ってくれたから
ついつい嬉しくて…
(言わないけどねっ!!)
それなのに
あたしと瑠樺さんは
ただただ
黙々とご飯を食べ続けた
食べ終わった瑠樺さんは
“あー食った”と
言わんばかりの顔をして
仰向けに寝そべった
ちょ…
あたし居る意味あるわけ!?
「ちょっと!!なに寝ようとしてんの?」
あたしは
寝そべる瑠樺さんに向かって
怒鳴った
瑠樺さんはと言うと
“めんどくせぇ”みたいな
顔であたしを覗いた
「なんら変わらない光景じゃんかっ!!あんた何がしたい訳?」
「なにがだよ…」
「質問を質問で返すんじゃないよっ!!」
耳がキーンって鳴るぐらい
突き抜ける感じで叫んだ
瑠樺さんは
少し大人しくなって
聞き取れるか聞き取れないか
わからない声で
ぽつりと呟いた
「…‥いや‥お前が一緒なら良いかなぁと思って…」
「はい?」
「昼寝…」
「…………‥」
「だから…今日みたいな天気は昼寝に持ってこいじゃんかっ!だからお前も一緒に昼寝…」
あぁ…
そういうことだったんだ‥
そんなの
言葉にしてくれないと
わかんないじゃんかっ!!!!
「仕方ないな…今日だけ特別だぞっ!!」
「ふんっ」
少し赤くなって
そっぽを向いた瑠樺さん
可愛いたらありゃしないよ…
あたしもご飯を食べ終わり
瑠樺さんを見てみれば
あたしがご飯を食べ終わるのを
待っていたのか…
「…‥来いよ」
「…‥なんでよ」
「良いから来やがれ」
瑠樺さんは
腕枕を作りスタンバイ
「ただっこ…」
「それで結構‥」
あたしは
瑠樺さんが作る腕枕に
ゆっくり頭を乗せて
一緒に昼寝した
鼻をかすめる
瑠樺さんの香水
嫌いじゃないよ…
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