渇水

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誰もいない夜の路地 月は青白く輝いている 遠くで幾人かの若者が騒いでいるようだ 声がする 風が吹き、散らばっているゴミを歩ませる 突風が吹き、何かが光った そして風は始まりと同じように突然止み、 ゴミは歩みを止める そこにアタッシュケースがあった それは鈍く、青白く輝いていた
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