渇水

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自転車は未だ信号に引っ掛からず軽快に進んでいた 風が気持ちよく頬を撫でる その少年の少し前方 道路の中央に突っ込んでいる車があった 「すいません、先輩、遅刻しそうです…」 携帯で遅刻の連絡をしている彼女はフラフラと歩き出した その先には少年の自転車がある 彼女は気付いていないようだ 「あ、危ない!避けて!!」 「え?」 ガッ!ザザザー
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