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あーもう我慢できないかも…
好きだから…
『あ~彼女欲しいっすよねぇ』
『~…さんみたいな女の子が彼女だったらいいっすね』
初めの方はこんな事を本気で言っていた。
でも俺は神谷さんが好きだという事を自覚してからはこんな発言をしてると苦しくなって…
それと、結構前から…
俺が女の子の話をする度に…
神谷さんの表情がほんの少し暗くなってる気がした。これは期待していいのかな?と思った。
でも、キャラを変えるなんて事はできないからこのままでずっとやってきた。
その度に神谷さんは苦しそうで…辛そうだった。
けど、本心を伝えてもしもそう思ったのが俺の自惚れだったらと思うと…。
収録中、たまにこちらをジッと見つめている神谷さんがいる。見つめられる度、想いを伝えてしまいそうな自分がいる…
でも、そういう些細な事を見つけても神谷さんは俺の事どうとも思ってない気がしてならない。
そういえば、最近神谷さんがボーッとしてる時が多い。
ほら今も…
「神谷さん。神谷さん。神谷さん!」
俺が今まで呼んでた事に気づかなかったようだった。
すごくびっくりしながら
「…え?あッ…なに小野君?」
「大丈夫ですか?打ち合わせ中にボーッとするなんて神谷さんらしくないですね。」
「っさい。小野君みたいにいつもボーッとするよかマシだよ」
「え~。神谷さんヒドいッ」
こういうやり取りをしてる時は普通なんだけどな…
冗談抜きでホントに大丈夫かな?
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