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ピンポーン
「神谷さ~ん。小野ですけど…」
おかしいな…やっぱ寝てんのかな…
何度かインターホンを押すとドアが開いた。
「神谷s…「…は…い。ゴホッゴホッ…誰です……か」
出てきた神谷さんは想像してたより辛そうで…
「あ、神谷さん…大丈夫ですか?お見舞いに…」
そう言いながら歩くのも辛そうな神谷さんに手をかそうとした。そしたらいきなりドアを閉められた。
なんで閉めるんすか?」
「…離して」
「ダメです。そんなにつらそうなのに…。」
それになんで閉めるんですか…。そんなに俺がイヤなんですか?
「……ッ。大丈夫だから!早く帰ってッ。同情だけならそんなの俺はいらなッ…」
そんなに大きな声だしたら…
そう言うヒマもなく神谷さんは俺の方に倒れてきた。
「ハァ…やっぱりムリしてたんじゃないですか…。あと俺は同情だけでこんなことしないです…。」
焦点のあってない瞳をこっちに少し向けてから神谷さんは意識をなくした。
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