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仕方ないから勝手に神谷さんの部屋に入って、寝室に寝かせてから氷枕だったり必要な物を用意しはじめた。
神谷さん…熱あるんならせめて熱冷まシートぐらいつけて寝て下さいよ…
そんな事を考えてると、神谷さんが身じろいだ。
「んん…」
「あ、神谷さん起きました?ホント無理しないで下さいよ。」
俺が顔を覗き込むとボーッとした表情でこっちを見てくる。
何か言いたげな…そしてなにか考えているような顔をしている…
「ね…小野君…」
「なんすか?」
「好き…だ…よ」
「え…?んッ…」
一瞬だった。袖を引っ張られて本当に触れるだけのキスをされた。
それに俺の事、好きって…
若干、浮かれそうになったけど、神谷さんは今、熱を出している。
だから、素直に喜べなかった。
「はぁ…ホントいつか襲われても知らないですよ…」
俺のことが好きなのか、それは神谷さんが起きたら聞いてみよう…
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