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「何これ?」
「開けてみて下さい」
ゆっくりと開けていくと…
「ア…ロマ?」
「はい。あの女の子はアロマテラピストなんですよ。で、浩史って疲れててもムリする人だからなにかリラックスできるものないかなぁって考えてたらその子の事思い出して…。
相談してみたら『簡単なものなら自分で作れますよ』って言われて教えてくれるとまで言われたんでお願いしました。」
じゃあ今までの甘ったるいような匂いはアロマの匂いだった?
ずっと…小野君は俺の事考えてくれて…
「それに今日まで秘密にしておきたかったんで…でもそれが浩史を傷つけてるとは…すいませんでした…」
違う…違う…
謝んないといけないのは俺のほうだッ…
「俺の方こそゴメン…勝手に勘違いして小野君に酷い事ばっか言った。ほんとゴメン…」
「…はい。…もうこれでこの話は終わりにしましょ?仲直りもできた事ですし…」
「うん…。あ、これありがと。」
「気に入ってくれれば光栄です」
「……それはどうだろうね。」
「え゙…?」
「ウソだよ。」
大切にするよ。
大好きな人が俺のためだけに作ってくれたものなんだから…
ま、小野君にはこんな事絶対に言ってやんないけど
End…
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