第3章

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「起きて……つ……い君………」と途切れ途切れで声がした。誰だ?せっかく寝ているのに…軽くイラッとして体を起こした。 「おはよう」と整った顔の女がいた。 「ああ、おはよう授業は?」と聞くと「う~ん」と首をかしげて 「授業どころか学校が終わってみんな帰ったよ?」と若山が言った。明日京介を殴ろうと決めて席を立った。 「若山、起こしてくれてありがとう。」とお礼を言った。 「え?えーとこちらこそ……五時間目の数学のとき心配して探してくれたんでしょ?」と若山。京介が教えやがったな…また殴ろうと決めた。 「別に、昨日のお返しだ。」と答えて教室を出た。 「ねね!!坪井君!!そういえば生徒手帳落としてたよ?」と言って渡された。 「え?マジ?ありがとうな。」とまたお礼を言った。 「いいよ、困った時はお互い様!!」と笑顔で言ってくれた。 「よし!!今からマ〇クに行こう!腹が減った!奢ってやる!」と俺。 「え?いいの?」と申し訳なさそうに聞いて来る。 「ああ!しかも今ならこの俺との談話付きだ。」と胸を打った。「クスクス」と笑って「うん、行く行く」と言って笑っていた。 「よし!!なら行くぞ~!」と高々に手を上げて自転車置き場まで走った。 「ふう」と一息を着いて自転車置き場で待っていると「ひどいよ~自分一人走って行くなんて~女の子の靴は走りづらいんだよ?」と口を脹らませて言っていた。 「悪い悪い、あまりに腹が減ってな。」と頭を軽くポンポンと叩いた。 「もうっ、まぁいいや行こう?」と言って自転車を外に出した。
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