1 バス A.side

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「奥野です……」 私がそう言うと男が乱暴に無線機を取り上げた 「このバスは俺がジャックした! 今すぐ金を用意しろ!」 バスジャック…… そんな漫画みたいなことが…… 私は半ばパニックになっていた 乗客もそうだった 「お母さん!」 「静かにしなさい!」 女の子が泣くのを必死に親が押さえていた 「うっせぇ! 殺されたいのか!?」 サバイバルナイフを親に向け怒鳴る男 「ごめんなさい! この子だけはどうか……」 母親は深々と頭を下げている 男はとりあえず落ち着きを取り戻す 「次騒いだ奴は殺すからなっ!!」
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