1 バス A.side

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男は彼女の首筋にナイフを近づける 後数ミリで突き刺さる 私は一か八かの賭に出た 思いっきりブレーキを踏み込む キキィィィィイイイ!! 「うわっ!」 「きゃあ」 よしっ! 男の手からナイフが放され床を転がる 彼女には刺さらなかった バスはクルクル周り車道脇の壁に衝突 フロントガラスにひびが入る 「くそっ……このやろう!」 男は床を這ってナイフを取ろうとする しかし途中でニット帽を被った若者がその手を踏み付けた 「いたっ!」
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