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それは思い出したくない記憶
一度たりとも忘れたことのない記憶
俺と凛は小学校から一緒に帰ってきた
机の上には一枚の紙
両親の書き置き
紙にはこう書かれていた
【ごめんなさい】
幼い俺と凛には意味が分からなかった
そのあとも普通に遊んでいた
真夜中になっても両親は帰って来なかった――――
次の日親戚が訪ねて来た
「今日からうちで暮らすのよ」
おばさんはそう言った
その時も俺達は事の重大さなんか分からなかった……
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