1 バス B.side

3/23
前へ
/441ページ
次へ
それは思い出したくない記憶 一度たりとも忘れたことのない記憶 俺と凛は小学校から一緒に帰ってきた 机の上には一枚の紙 両親の書き置き 紙にはこう書かれていた 【ごめんなさい】 幼い俺と凛には意味が分からなかった そのあとも普通に遊んでいた 真夜中になっても両親は帰って来なかった―――― 次の日親戚が訪ねて来た 「今日からうちで暮らすのよ」 おばさんはそう言った その時も俺達は事の重大さなんか分からなかった……
/441ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1640人が本棚に入れています
本棚に追加