39人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めたのは、
病院のベッドの上だった。
桃が小さくなって泣いている。
夏葉「いた…」
だるい体に、頭痛が走る。
桃「夏葉…」
夏葉「日野くんは?」
わたしの言葉に、
桃は顔を強張らせた。
桃「星夜くんは…っ」
声を詰まらせる桃。
不安になって
無理やり起き上がると、
病室の角に星夜が座っていた。
夏葉「日野くん…」
桃「告別式は明日だから…」
涙を大きな目いっぱいにためて、
桃は病室を出ていった。
どうして?
星夜はそこにいるのに。
最初のコメントを投稿しよう!