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夏葉「日野くん…?」
星夜「ずいぶん
ぐっすりだったな」
夏葉「…聞いてた?」
星夜「うん。オレ、幽霊みたい」
星夜は椅子から立ち上がって、
わたしに触れた。
星夜「みんなには見えないんだ」
星夜の手は冷たくて、
生気が感じられない。
星夜「見えないし、触れない。
声も届かない。
携帯にも何度か電話が来たけど、
出られたのは夏葉の一本だけ。
どう思う?」
どうと聞かれても、
わたしには状況がつかめないし、
星夜が死んだなんて
言われても
まだ信じられない。
夏葉「ホントに幽霊なの…?」
星夜「…死んだのは覚えてる」
夏葉「覚えてるって…」
星夜は自分が死んだ時のことを
語りだした。
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