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星夜「…電車から降りて、
チャリで帰ろうとして
駅のチャリ置き場に行ったんだ。
そこに仔犬がいて…。
妙になついてさ。
オレについてきたんだよ。
そしたらそいつが
道路に飛び出して、
気がついたらオレも…」
夏葉「やめて…っ」
聞くに耐えられなかった。
夏葉「わたしは
まだ信じたくないよ…っ」
星夜「ごめん」
寂しそうな顔をした星夜。
星夜「そりゃ…、
夏葉も迷惑だよな…」
いま星夜の話を聞けるのは、
わたしだけなんだ。
夏葉「そんなことないよ…。
ただ、信じたくないだけなの」
必死で言葉を発すると、
一呼吸おいて
再び星夜が話し始めた。
星夜「…オレ、
なんでここにいるのか
わかんないんだ」
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