🍀クラスメイト🍀

3/5
前へ
/46ページ
次へ
そんなわたしたちは 料理部に入った。 料理は普通なわたしの 唯一の特技だ。 多樹「桃ちゃん、夏葉ー!!」 フィールドから声がした。 窓の外を見てみると、 同じクラスでサッカー部の 新藤多樹(しんどうたき)と 日野星夜(ひのせいや)が 家庭科室を見て 思い切り手をふっていた。 多樹「今日のメニューはー!?」 桃「紅茶クッキーだよー!!」 星夜「楽しみにしてるー!!」 教室ではほとんど話さないのに、 なぜか帰るときは 4人一緒だった。 ただ適当なことを話し、 その日に作ったお菓子を食べ、 なんとなく携帯番号を 知っているだけの存在。 それ以上でも、 それ以下でもない。 そしてわたしは この関係にどこか 居心地のよさを感じていた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加