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かごめの匂いがした。
この匂いにはすごく敏感なんだ。
｢かごめっ｣
｢あ、犬夜叉。
そんな走ってどうしたの?｣
｢え、いや、べ、別になんでもねぇよ。｣
｢そ、ふーん｣
｢なにしにきたんだよ｣
｢数学の教科書ないからここかなぁっと思って、｣
なんだ、また帰るのか。
ちょっと沈む。
｢じゃあね。
約束してるから早くいかないとっ｣
走ろうとしたかごめの手を犬夜叉がつかむ。
｢誰との約束だよ?｣
｢え、｣
｢誰｣
｢と、友達だよ｣
｢あっそ、｣
ぷいっと向いてまた川辺にむかった。
｢なによ。犬夜叉、私行くからねーっ
二週間はもどって来ないよ!!｣
返事はかえってこない。
｢何あいつ。｣
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