君に届け

エピソード1～席替え～

爽子
『着替え……』

爽子M
『着替え…そっか…今度からジャージとかを持ち歩けばこういう事態に対応できるんだなぁ…』

風早
『あっ持ってないの?』

千鶴
『わはははっ!そんでそのラーメンがさっ､あとあのラーメンがさ～!!』

あやね
『あんた将来ラーメンになりなよ…絶対向いてるから』

風早
『吉田ぁ!おまえ置きジャージなかったっけ!?』

千鶴
『ん?ああ､あるよ!』

爽子M
『あっ…吉田さんと矢野さんだ…』

あやね
『貞子…あんた着替え無いの??』

千鶴
『わっ､なんじゃそら!?びしょ濡れじゃん!!』

爽子
『えっ…えっ…』

千鶴
『しょうがねーなぁ～～……あ､あった!あった!』

あやね
『うっわ…ソレあたしなら絶対着たくね～…1学期から置きっぱなしのジャージでしょ』

千鶴
『あっ!ついでに洗ってきて!!わははっ!ラッキー!!』

爽子
『あ…あり…ありがとう…!!』(感動)

風早
『ハンカチじゃ､おっつかないでしょ?俺も使ったからちょっと濡れてるけど』(タオルを貞子の頭にのせる)

爽子
『あり…ありがとう…!!』

爽子M
『人と接するのは難しいけれど…優しい良い人はいっぱいいるなぁと実感する今日この頃です』

爽子M
『わぁぁぁぁ…嬉しい…同級生に物を貸してもらえるだなんて……何かお礼したいなぁ』(トイレで着替え中)