君に届け

エピソード1～席替え～

風早(回想)
『大丈夫だよ』

爽子M
『…クッキー…喜んでくれるといいなぁ…あっ､私も席移動しよう』

女子A
『そういや､この席って普段誰なの?』

女子B
『貞子だよ』

女子A
『えっ…貞子!?』

女子B
『座ったら祟られるって聞いたよ!』

風早(回想)
『がんばれ!!』

爽子
『ーー……あのぅ……大丈夫だよ…汚くないし…す､座っても何も起こらないよ……私…そんな力ないよ……それに私…霊感とかもないから…』(勇気をふりしぼって､うつむき加減に)

爽子M
『…言った…言った…言ったよ!』

爽子M
『…あ…いない……』

あやね
『…………』

爽子M
『…次が…次があるよ…そんなすぐには……無理だもんね………』

善
『あーじゃあ6時間めのホームルームは席がえにするから…勝手にやっててくれ…先生ちょっと調子が悪いから』

女子C
『先生さ顔色が悪かったねー』

女子D
『夏休み入ってからだっけ?体調くずしたの』

女子C
『へー夏休……はっ!!』(何かに気づく)

男子A
『…もしかして夏休みに貞子に雑用押し付けたから…?』

男子B
『とっ…とりあえず席がえしようぜ!』

男子A
『そっ､そうだな!!』