君に届け

エピソード1～席替え～

爽子M
『……席がえかあ…今度こそ…隣の子と仲良くなれるといいな……』

爽子M
『…気のせいかな?……みんなの視線が熱いのは…』(くじを引きながら)

男子A(M)
『貞子の前後左右ナナメになりませんように…』

男子B(M)
『貞子の前後左右ナナメになりませんように…』

女子C(M)
『貞子の前後左右ナナメになりませんように…』

ジョー
『風早ー!何番?』

風早
『32』

女子A
『あっ!あたしの隣だよー!!』

ジョー
『マジで!?譲ってぇ～!』

爽子M
『わぁ……あの人混みの中心にいるんだ風早くん』

爽子M
『こういう時…誰かと喜びや悲しみを分かちあえないのが…ちょっぴりさみしいな…』

女子B
『やだ～!あたしまた一番前だぁ～』

女子C
『あはははっ､かわいそー!!』

爽子
『……あのぅ…私…3番だからよかったら…これ…』

女子B
『いや大丈夫!!ごめんね!ごめんね!!』

男子A
『おいっ､貞子3番だぞっ!!』

ジョー
『前･隣･後ろ何番だ!?』

男子B
『12･19･25!!』

ジョー
『やった!!俺1番前だー!!』

男子B
『俺も!!』

女子D
『えっ何!?』

男子A
『貞子が3番だって!!特に19番は要注意だ!!』

爽子M
『へ…へこむなぁ～～!!全部聞こえてるよ～～､小声にするの忘れてるよ～!!』