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その日
私は
すべてを失った
『なんで急にいなくなちゃうのよ…!』
『私の前から消えないでよ』
私は叫んだ
声が嗄れるまで
それでも貴方は戻らない
『どうして!!……どうして貴方なの!!』
『私だったらよかったのに』
貴方は
私のすべてだった
世界そのものだった
生きる意味…
存在理由だった
『他には何も望まないから…貴方しかいらないから』
どうしてなの
『…これからどうしたらいいのよ……!!』
貴方のいない
この世界で
生きている意味なんて…
壊れるほど強く私を抱きしめてほしい
何千回と愛の言葉を
私に伝えてほしい
貴方がここにいるのだと
感じさせてほしい
どうしようもないくらい
貴方だけが好きだった
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