再びの青春

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介護施設に、20代前半の若い男性がやってきた とても我が儘な人で、お昼ご飯もマズイと食べてくれない リハビリもやる気無しで喫煙室てずっとタバコを吸っている 私の担当してる人の中で左半身不随の障害者の女の子がいた 『梓ちゃん、あの人はどこが悪いの?』と聞いてきた 『左腰の手術したんだけどなかなか、うまく動けないんだって。リハビリしてくれればなぁ…』と私はため息をついた 『私が話してみる。私は動く事ないけど、あのお兄さんなら必ず動くもん』 電動の車椅子にのった彼女は彼の元に近づいた 若い人同士、会話が弾んでいるようである 私はべつの患者さんのオムツをとりかえたり、リハビリの手伝いをしていた 彼女がやってきて私にこう言った 『リハビリはきちんとうけるって(笑)少しイライラしてたんだって』とニッコリ笑った 『ありがとうみっちゃん、助けてくれて』 『だっていつもCD録音してくれるからお礼だよ』 そして彼女はまた私に新しいCDをおねだりした
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