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『梓はそれでよかったんじゃないかな。結果論だけど』
『一人占めできたもんね。ホントに幸せだったのよ…』
『もう前に進もうな…』
『清吾はもうすっかり前に進んでるのよね。羨ましい』
『まだ無理か?』
『うん…頭の中では、このままではダメって思うんだけど』
『一周忌区切りにしたらいいよ。三回忌をまた区切りにして…』
私は知らないうちに涙を零していた
『すごく遠い話しに聞こえちゃう…時間がたつほど忘れられるってホントなのかな。私ダメね』
家まで送ってもらい部屋に慌ててはいった
ルビーの指輪をにぎりしめたまま、私は眠った
夢の中のあなたはこんなに近くにいるのに、目が覚めたらあなたはいない
泣くのはやめよう
毎日そう思う
時はホントにこの気持ちを和らげてくれるのだろうか…
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