再びの青春

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芥川さんは元バスケの選手だったらしい 怪我をして引退し、ここのバスケチークのコーチに就任した マイナーなスポーツで車椅子となると、ますます人が応援にきてくれないという 決して華やかなチアガールもいない でも迫力はカーレース並のスピード感と、器用な手捌きで、絶対こっちのほうがいい! 茂さんがいたらきっと見に行きたいと自分から言うだろう。スポーツが大好きな人だったから よくサッカーや野球を見に行き、帰りはあの焼き鳥屋さんによったものだ そうだ、前にあの店に車椅子のお客さんきたことある!私は清吾を誘ってみた 『そういう店、俺大丈夫かな?』 『大丈夫だよ。今晩行ってみようよ』と私は強引にお店に連れていった オーナーは快くカウンターを空けてくれて席を作ってくれた 『実はここ…昔から私の隠れ家だったの。清吾にも言ってなかったし、友達にも言ってなかった』 『じゃあ一人で呑んで食べてたわけ?』 『そう。ため息ついたり、テンションあげたりね』 清吾は大笑いしていた
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